コンテと演出についての説明ブログ

コンテと演出(2010/05/20)



最近ちょくちょく『女性のコンテマン紹介して頂けませんか？』という相談をされることがあります。
少女漫画のアニメ化、乙女系ゲームのアニメ化などがここ５、６年で増えたからでしょうか。
でもごめんね〜。私、あまり女性の演出さんと付き合いないのよ〜。
業界にはいっぱいいるのにね〜。
・・・っていうか、一時私も自分が監督している時に探しましたともさ。少ない付き合いの中からも電話しまくりました。
でも『コンテはちょっと・・・無理です』とか言われたりして。演出ならって言って下さる方もいるんですけど、まずコンテからして女性の感性欲しいときがあるんです。
でも、コンテオンリーでバリバリやってらっしゃる方にはあまりお目にかからない。
監督になっちゃうと、全くご自分でコンテ切らなくなっちゃう方（あ、これは男女限らずかも）もいます
。 なんていうか、女性の演出さんは、コンテはむしろやりたがらない方が多いというのが私の印象。（他の人はどうかは知りませんよ）
なんでかな〜。女性・・・とくにお子さんのいらっしゃる主婦の方なんかにはうってつけの仕事じゃないかと思うんですよね、コンテって。
時間の融通はつけ易いし、収入的にも安定するし。
私の場合、だいたい月に２〜３本のコンテ作業なので、収入は実はこれで充分。演出業務は、確定申告時大変にならないよう、調整しつつお受けする感じにしています。監督業務があるときは、逆にコンテを調整しますね。でもコンテ演出で一通り・・・というのはいずれにせよ年に１回あるかないか。
コンテ演出でやってもらった方が、制作さん的にはいいんでしょうけど・・・すみません。コンテの仕事だけでも快く出して下さる皆様にはとても感謝しています。
いやホント、コンテ作業がメインだからこそ、今回のように急な子猫の登場にも対応できたわけで。
離乳期間中の子猫は三時間おきにご飯を与えたり、トイレの世話をしなくてはならないので、仕事中も足下に這わせています。
子猫でこうですから、人間の赤ちゃんを育てながら仕事するとなると、もっと大変なはず。
そんな時、コンテって絶対やりやすい仕事だと思うのだけど・・・違う？
まぁ、得手不得手、ひとそれぞれあるでしょうから、少女漫画だから女性演出っていうのも単純な発想なのかもしれませんけどね。少女漫画大好きな男の方だっていっぱいいますから。
でも『無理』っていって引いちゃう方には是非突っ走って欲しいなぁ。だってこんなに需要があるんだから。

コンテ切るの大嫌いな人に無理強いはしませんけどね。

あ、そういえば、そろそろ放送じゃないかしら・・・？『荒川アンダー・ザ・ブリッジ』。＃８からちまちまコンテのお手伝いさせてもらってます。シュールなギャグものですね。変態スキーな私には結構おいしいかもです。
ただ、今やってる仕事が全部系統の違う作品で、切り替えに結構苦戦したりしてます。なので、コンテ切り終えから次のコンテに入るまでに１日インターバルを置かせてもらいつつ、なんとかやりくりしたりして。

今、すごく日常的な・・・死人とかでない、裏切りとかない、アットホームな作品がやりたくて仕方ありません。疲れてるのかな？


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