よくある演出技法の説明ブログ・1

人間の見てるもの、感じること(2006/10/20)



一昨日、新たにコンテ打ちをして、その時の会話の中で監督さんが言っていたセリフで共感したことの話。
なんで今頃日記に書いてるかってーと、急激に仕事詰まっちゃって、コンテかぶりまくって、パソコンに向かえないの。
今移動中の電車の中で書いてます。
で、その内容っていうのは、『視聴者が感じるべきことをまんま画面にすると、感情が急に冷える』ってこと。 確かにそうかも。特にアニメは余計に。
ちょっとわかりにくいかもしれないので例をあげて説明すると、目の覚めるような美しい笑顔とか、世の中の全てを憎んでいるかのごとき醜い顔とか、この世の終わりのような泣き顔とか・・・人によって度合いが違うと思うの。
だから芝居でももちろん難しいけど、はなから架空ので表現するのはさらに難しい。
ある程度は描けても当然満足できないこともある。
私はこういう時よく使う手段があるの。
それは描かないこと。
じゃあどうやって表現するんだって話になるけど、ようするに当事者の表情は描かないで、それを見た相手のリアクションを拾う。
そっちの方が自分も感情移入しやすいし、描く方も描き易いと思うから。
だってそんな感情高ぶらせたこといまだかつてないから、自分で表現することはおろか、人様にそれを説明して描いてもらうことなんてなかなかできないじゃない?
でも、強い感情を目の当たりにした時って、大抵怯んだり、目を背けたり、どちらかというとアクションが小さくなる。 だから大多数の人が感情移入しやすいし、見たものを想像する余地が生まれると思うの。
これって、ものすごい視聴者頼みの映像技法だけど、見る人も一緒に作ってる感じがあって、案外いいんじゃないかと思う。
実写で言えば『背中の芝居』とか・・・ものすごい難しいことを効果的に出来るようになったらいいな〜と思います。
あ、この手法、桜塚やっくんの芸風に少し似てるかも。
作ってる方も、視聴者の反応が返ってくるまで、効果のほどがわからないから。
そう考えるとやっぱりすっげー面白い(=^▽^=)


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